♨ 現代っ子だと言い訳をする自分にはない面。 「あ……あきらちゃん?」 「それ以外に誰に見えるんデスか」 「へ、へへ……その、ごめんね? どうしたの?」 「どうしたもこうしたも、りあむサンを探してたんデスよ。 みんなが見るいつものザコメンタルなりあむサンだ。
4❤ ゴン、と後頭部をぶつけてしきりにさすってる。 ただ自慢するワケじゃないケド、多分自分はりあむサンの半分もレッスンしていない。
5😒 走ること七分程。 肉眼でわかるほどの床に落ちた汗の量は、一体何時間ここに居たのか想像すらさせない。
⌚ そういうことデスか」 つまりここに来るまでスマホを見ずにずっと自主練してたってことか。 結局そういう人だ。 予想通り本田未央サンが一位で、次点に北条加蓮サンが並ぶ。
👐 人生詰んでるから最後の希望、誰かに初めて認めてもらえたから、後は……」 「後は?」 りあむサンは一本二本と指を折り、うーんと唸る。 第八回シンデレラガール総選挙。
2🙂 「夢見ぃ!!!」 「うわぁんやむぅぅぅ!!!」 ……まあ指摘されたら直るし、致命的ってワケではなさそうだけど。 上からでっかい、ふつう、たぶんふつう……。 りあむサンにあって自分にない部分は、確かにそこにあった。
⚐ 「うぅ……ぼく本当にやんじゃうよぉ……」 なんて言いながら、りあむサンもよろよろと立ち上がる。 。 「だからデスかね」 「? 何が?」 「自分はりあむサンほど頑張れなくて」 「何それ嫌味!? やむ! ぼくやむ時は早いからね!?」 「……なんて言いつつ、自分もトレーナーさんには良くて八十点しか付けてもらえませんケド」 「ぼくなんてお情けで六十点が関の山だよぅ……、しかもお情け分が二十点もあるのに……」 りあむサンにあげるお情けと自分に足りない残りの点数。
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