🙂 「そのお年にしては立派なもんですねえ」 お医者さまにほめられた母は得意満面でした。 お父さんは95歳。 自分もつらいことへの直面は遅くしたいと思っています」と胸の内を吐露してくれました。
20🙄 そこには「正解のない日常」がいくつも盛り込まれていて、認知症の患者がいる家族の人たちに共感の輪が広がっています。
16😊 病院に行っても母はニコニコと愛想良く、 「先生こんにちは。 実家にいるときと同じような料理を、心を込めて作ってくれたり……。 しかし、恐る恐る言葉を選びながら持ちかけると、母は意外なほどあっさり「ほうじゃねえ、それなら行ってみようかねえ」と言ってくれました。
19⚐ でもだからこそ、よけいに母の「おおごとにはしたくないけど、やっぱり気になる」という切実な思いが伝わってきて、私は胸を衝かれたのです。 私自身は、両親のこの20年の変遷を映像で見返して、こう感じています。 ご期待に添えるような答えじゃなくてすみません(笑)」とお答えしています。
18👇 ギュッと胸が締め付けられたり、クスッと笑ったり、ボロボロ泣いたり。 父親の意外な実像、認知症とどう向き合うか、そして家族って何だろうとか……。
15💋 コロナ禍で仕事がなくなり、実家に帰った「私」。
8🤚 病名は脳梗塞。 ニンジンはもうウチになかったじゃろう」 とさりげなくフォローしていました。
🤩 優れたドキュメンタリー映像作家である信友直子は、この本の発表をもって、優れたノンフィクション作家ともなったのだ。
17👌 そして私の、本格的に東京と呉を行ったり来たりの日々が始まりました。