👇 いつの世にか、さやうに交らひならむと思ふさへぞつつましき。 鼻水は止まりました。 今聞こえむ」とて、ふところに引き入れて入りぬ。

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☝ 「この絵は、ああです、こうです、それが、あれが」などと中宮様はおっしゃる。

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☘ 蘭省の花の時錦帳の下 と書いて、「この後の句はどうか、どうだったか」とあるのを、どうしたらよいだろう、中宮様がいらっしゃれば御覧に入れることもできるのに、この下の句を知ったかぶりに、おぼつかない漢字で書いたら、さぞ見苦しいと思うが、思案するひまもなくしきりにせきたてるので、ただその手紙のあとに、炭櫃に火が消えた炭があるのを使い、 草の庵をたれかたづねむ と書きつけて渡したが、頭の中将から再びの返事はない。 久しくゐたまへるを、心なう、苦しと思ひたらむと心得させたまへるにや、「これ見たまへ。 「あなうれし。

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🙌 とだけ、 左 さ 兵 ひょう 衛 えの 督 かみ で(当時)中将でいらっしゃった方が、(私に)お話しになった。 それから後は、頭の中将も、袖で几帳のように顔を隠すのをやめて、機嫌をお直しになったようだった。 げに遅うさへあらむは、いと取りどころなければ、さはれとて、 空寒み花にまがへて散る雪に と、わななくわななく書きて取らせて、いかに思ふらむ、わびし。

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👊 則光といろいろ話しているうちに、中宮様が「ちょっと」とお召しになったので参上したところ、このことをおっしゃろうというのだった。 同じ参議ですが、公任のほうが年齢は若いけど、キャリアは上のようですね。 「見ゆるや」は感動。

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😔 主殿司のスタッフは「早く早く」って言うし。

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😒 頭の中将が、私についてのとりとめもないうわさを聞いて、私をひどくけなし、「どうして清少納言を人並みにほめたのだろう」などと、殿上の間でひどくおっしゃる、と聞くにつけ、恥ずかしいけれども、事実ならしようがないが、間違いなのだからそのうちきっと誤解を解かれるだろうと笑っていたが、頭の中将は黒戸の前などを通るときも、私の声がすれば、袖で顔を隠して少しもこちらを見ず、ひどく憎んでいらっしゃる。 「殿上の間にはどなた方がいらっしゃるの」と尋ねると、「だれそれです」と言う。

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